
「君の名は。」に出てくる方言について知りたいです。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では「君の名は。」に出てくる方言について紹介しています。
記事の内容を見ていただくだけで「君の名は。」をより深く楽しむことができますよ。
どんな方言が出てくるのかなあ。

「君の名は。」で使われている方言は飛騨(ひだ)弁!

「君の名は。」ではずばり、飛騨弁が出てきます。飛騨弁とは、岐阜県飛騨地方の方言です。
方言学では飛騨方言(ひだほうげん)と呼ばれ、東海東山(とうかいとうさんほうげん)方言の岐阜・愛知方言(ギア方言)に分類されるようですよ。
主人公の1人である三葉が住んでいるのが岐阜県の飛騨地方、という設定でした。
たとえば「だめ」といいたいときに飛騨弁では「だちかん」といいます。
「埒(らち)が明かぬ」という文章を短くいいはじめたのが始まりだそうですよ。
このように、「君の名は。」には多くの飛騨弁が出てきます。
「君の名は。」の方言:飛騨弁を3つに分けて解説する!

飛騨弁について以下の3つのポイントに分けて解説します。
①一番ナチュラルな飛騨弁を使っているのは妹
この作品において一番リアルな飛騨弁を使っているのは、主人公の「三葉(みつは)」の妹である「四葉(よつは)」です。
「君の名は。」の予告でも妹の四葉はこう言っていますね。「お姉ちゃん、変やよ。」と。
標準語では「お姉ちゃん、変だよ。」もしくは「お姉ちゃん、変。」などどいう場面ですが、四葉は「やよ」という語尾を使っています。
イントネーションについては是非作品を見て実際に耳でチェックしてみてくださいね。
②飛騨弁のイントネーション
この作品で飛騨弁が多く使われたことで、イントネーションについて議論が起きました。
上記にもある通り、四葉の発音は飛騨地方に住んでいる方にも自然だと思われるようですが、それ以外は少し違和感があったようですね。
「これは飛騨弁ではなく標準語のイントネーションだ」と主張する人もいるようです。
音の違いはなんなのか、議論の原因についてなど、気になった方は是非作品を実際に見てみてくださいね。
③使われている飛騨弁が古すぎる
また、この作品において使われている飛騨弁があまりにも古すぎるともいわれています。
70代を超える高齢者、いわゆるおじいちゃん・おばあちゃん世代の方が聞いて「懐かしいねえ」とコメントするほどの古さだそうです。
「君の名は。」を見た、若い年代の方からすると「これって飛騨弁なのか?」と少し疑問にも思ったようですね。
ちなみに飛騨弁は、失われつつある方言だともいわれているそうです。次の章で詳しくご紹介します。
「君の名は。」の方言である飛騨弁は、失われつつある?
飛騨弁が失われつつあるという件について、もう少し深堀りしてみましょう。
「君の名は。」に出てきた飛騨弁の発音は、おじいちゃんやおばあちゃんが使っている音が多かったようです。
中高年や若者世代が使う現在の飛騨弁は、どんどん標準語と同じような音になっているんだとか。
つまりせっかく飛騨にいるのに、みんながみんな、東京っぽい言葉になっているということですね。
標準語と飛騨弁を使い分けたり今風にミックスしたりできる方はいいですが、昔ながらの飛騨弁のみを、がんこに使っている方もいるようです。
方言というものは言葉の1つなのでどんどん変わりゆくのは当たり前ではありますが、失われるのがさみしいという気持ちもわかりますね。
そういった意味でも「君の名は。」に出てくる古い飛騨弁は貴重な資料にもなるのです。
方言について知りたい方や、言葉に興味がある方は是非作品を「耳で」チェックしてみてくださいね。
「君の名は。」に出てくるかわいい飛騨弁3選

それではここからは「君の名は。」に出てくる可愛い飛騨弁を3つご紹介します。
以下でそれぞれ紹介するでね。

①「明日はわたしがつくるでね」
「君の名は。」のオープニングで出てきたセリフです。
これは「明日(の朝食)はわたしがつくる(から許して)ね」という意味です。
主人公の「三葉」が妹の「四葉」に言ったセリフであり「でね」という語尾が独特ですね。
関西弁のような言い切った感じもあるようでいて「ね」で終わることで優しげです。
関西と関東の言葉がちょうど合わさったのが飛騨弁だといえそうですね
なにか許してほしい時に使って見るといいかもね。あ、標準語で言っちゃった。

②「重いんやさ」
2つ目は「三葉」の友達である勅使河原(てしがわら)克彦(かつひこ)、あだ名は「てっしー」が言ったセリフです。
同じく「三葉」の友達である「早耶香(さやか)」を後ろに載せて自転車に乗っていたてっしー。
「やさ」という音感が何となくさわやかさを感じさせますね。
「重い」だけだとぶっきらぼうに聞こえたりしますが「さ」で終わると可愛く聞こえるので音って不思議です。
「さ」がどんなニュアンスか気になった方は是非作品を今すぐチェック!
気になってきたんやさ。(合ってるかなあ?)

③お姉ちゃん、何しとるの?
この作品に出てくる飛騨弁のうち、わかりやすい例としては「お姉ちゃん、何しとるの?」というセリフがあげられます。
これは四葉が三葉にかけた言葉ですが、標準語だと「お姉ちゃん、何してるの?」となりますよね。
飛騨地方出身の方によると、発音としても四葉の言い方が一番リアルな飛騨弁のようです。
「君の名は。」を方言で再現する遊び~

それではここからは「君の名は。」を各地方の方言で再現する遊びについて紹介していきましょう。
以下の2つのポイントに分けて紹介します。
①関西弁で言ってみる
ではまず関西弁で「君の名は。」をあらわしてみましょう。
「自分、名前なんなん。」もしくは「誰やねん、自分。」となるかもしれませんね。
1つ目はともかく、2つ目のセリフは、ストーリーを詳しく知っている方には違和感のある言い回しではあります。
どういう意味か気になる方は是非作品を見てみてくださいね。
あの流れで「誰やねん、自分。」とはならへんやろ。いいから見てみ。

②自分の使っている方言で言ってみる
では今度は自分が普段使っている方言で「君の名は。」と言ってみましょう。
「あんたのなめえは。」「あんさん、なんちゅうんだ。」などと言えるかもしれません。
前後の会話の流れが知りたいかたは是非この作品を見てみてくださいね。
もう見たことある、という方は今度は「方言」という観点でじっくり見てみるのも面白いはずですよ。
映画「君の名は。」の方言を聞いてみるなら動画配信がおすすめ

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「君の名は。」の方言に関するQ&A

「君の名は。」の方言に関するQ&Aは以下のとおりです。
以下でそれぞれ詳しく解説します。

①「君の名は。」という意味の方言が「月曜から夜ふかし」で特集された?
村上さんとマツコさんが司会を務める「月曜から夜ふかし」という番組で、「君の名は。」が少しだけ取り上げられました。
その放送回ではそもそも津軽(つがる)弁を特集していて、ついでに「君の名は。」を方言であらわしてみたようですね。
②「君の名は。」を方言にすると「なだだば」になるの?
はい、「君の名は。」は津軽弁で「なだだば」と表現するようです。分解すると以下のようになりますので参考にしてみてください。
「な」=「あなた、汝(なんじ)」
「だ」=「だれ」
「だば」=「~では、ですか」という疑問を表す言葉
ちなみにかなり古い方言だそうで、今、津軽に住んでいる人に言ってみても伝わらないそうですよ。
③「君の名は。」の聖地は?
この作品の聖地はずばり岐阜県です。
有名なスポットとしては飛騨古川駅や、気多若宮神社、飛騨市図書館、飛騨市宮川町落合のバス停などがあります。
「君の名は。」の聖地については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
④「君の名は。」に津軽弁は出てくる?
「君の名は。」の作品内には津軽弁は出てきません。
ただ津軽弁で「君の名は。」のセリフを言ってみるという流行があったようですね。
⑤飛騨弁一覧は?
飛騨弁一覧は「飛騨弁講座」というサイトがありますので是非参考にしてみてください。
映画「君の名は。」の方言に関するまとめ

映画「君の名は。」の方言についてご紹介しました。
簡単にまとめると、以下の通りです。
- 「君の名は。」に出てくる方言は飛騨弁
- 四葉の飛騨弁が一番リアル
- 「君の名は。」は古い飛騨弁を残す貴重な資料でもある
「君の名は。」の方言についてなんとなくわかっていただけたでしょうか。
ラブストーリーというだけでなく、方言学の資料にもなりうる「君の名は。」をこの機会に是非見てみてはいかがでしょうか?
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