アルマゲドンが実話なのかどうかについて知りたいです。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では映画「アルマゲドン」が実話なのかどうかについて解説しています。
記事の内容を見ていただくだけで「アルマゲドン」がさらに楽しめますよ。
アルマゲドンは本当にあったのかな。
アルマゲドンは実話なのか?
映画「アルマゲドン」は実話ではありません。
フィクションではありますが、元になっているのは「ノストラダムスの大予言」だと言われています。
アルマゲドンは実話ではなく予言からきている!
「ノストラダムスの大予言」は日本では五島勉(ごとうべん:日本の作家)によって書かれ、1973年に祥伝社(しょうでんしゃ:日本の出版社)から出版されました。
そのさらに元となったのはフランスの医師・占星術師のノストラダムスが書いた「予言集」です。
「ノストラダムスの大予言」ではこの予言集を、彼の伝説や逸話を交えて解釈するという体裁をとっていました。
1999年7月に人類が滅亡するという解釈を載せ、公害問題などで将来に不安を抱えていた当時の日本で大ブームとなったのです。
これは「ノストラダムス現象」と呼ばれ日本のオカルトブームの先駆けとなりました。
あの名作「アルマゲドン」とは関係ないんですね。
アルマゲドンの元になったノストラダムスの大予言はシリーズ化している
アルマゲドンの元になった「ノストラダムスの大予言」はシリーズ化しており、全部で10作品が世に出ています。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
①ノストラダムスの大予言1 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日
1973年11月に日本で初めて出版されたのが「ノストラダムスの大予言」の第1作目です。
大ベストセラーとなり、初版発行後3か月で100万部を突破しました。
この本では、ノストラダムスが未来を先取りした医術でペストを鎮めたことや、その予知能力を買われてフランス国王アンリ2世の顧問となったこと、その顧問を辞めたあとに予言詩集『諸世紀』を著したことが、まず紹介されています。
その上で、「1999年7の月に恐怖の大王が来るだろう」という予言について、ノストラダムスがアンリ2世に対して1999年に人類が滅びると語ったとする史料などを引き合いに出し、人類滅亡を予言したものであると解釈したのです。
②ノストラダムスの大予言2 1999年の破局を不可避にする大十字
第1作目の大ヒットを受け、1979年12月に2作目が出版されました。
1作目ほどの伸びはありませんでしたが、1980年ベストセラー総合第3位にランクインしました。
③ノストラダムスの大予言3 1999年の破滅を決定する「最後の秘詩」
1981年2月に出版され、発行部数はやはり前作ほどは伸びませんでした。
それでも1981年ベストセラー総合第7位にランクインしました。
④ノストラダムスの大予言4 1999年 日本に課された"第四の選択"
3作目からあまり間をあけず、1982年7月に出版されました。
前作から発行時期が早すぎたのか、少しノストラダムスブームが落ち着いたのか、特にランクインすることはなかったようです。
この第4作品目において著者の五島勉さんは「天使人類」の予言の謎を提言していましたが、同業者の浅利幸彦さんに「天使人類=未来人説」を先に書かれてしまいました。
⑤ノストラダムスの大予言5 ついに解けた1999年人類滅亡の謎
浅利さんに先に内容を書かれてしまったせいか、5作目は4作目から少し間を開けて、1986年2月に出版されました。
著者の五島勉さんとしてはこれを「完結編」と銘打っていましたが、その後もシリーズは続くことになります。
⑥ノストラダムスの大予言スペシャル日本編 人類の滅亡を救うのは「日の国」だ
6作目は特別編として、1988年1月に出版されました。
今後人類の遺伝子が急激に変化していくという説を先取りしていたり、フリーエネルギーの開発を思わせる内容もあります。
他にも以下のような予言が書かれていました。
- 日本の好景気は長くは続かず頂点でバブルが弾け、長い長い不況の時代に突入するという予言
- 2010年~2020年くらいに中国が世界をリードするという予言
- 日本が生む光が救世主になるという予言
- 少女が見たという、高速道路やお城が崩れる地震が東京大震災の前か後に2つか3つあるという話
- 湾岸戦争を示唆する予言
今考えると当たっているものもあり、これが日本がバブル景気の真っただ中に書かれた本だとは思えないほどです。
⑦ノストラダムスの大予言中東編 中東(フセイン)危機は人類破局への序曲だ
7作目は中東編として、1990年11月に出版されました。
4~6作品目はランクインはありませんでしたが、この7作品目はベストセラー「新書・ノンフィクション」部門1990年第6位にランクインしたのです。
また、1991年には第3位にまでなりました。
これが書かれたのは湾岸戦争が勃発した直後あたりで、フセインがクウエートで大量の人質を取っていた頃です。
著者はこんなノストラダムスの詩を紹介しています。
エンジンに守られた縮れた黒ヒゲを持つ男がイスラムの旗の下に人質を取っていて…
これはもうフセインのことだ!ということで書かれた作品のようですね。
⑧ノストラダムスの大予言 残された希望編 世界破滅を防ぐ日本の使命
8作目は1992年2月に出版されました。
正確な発行部数は明らかになっていませんが、ベストセラー「新書・ノンフィクション」部門で1992年第9位にランクインしたのです。
タイトルに反して、ノストラダムスの予言はあまり取り上げられておらず、ノストラダムスの再来と呼ばれる新しい予言者について書かれていました。
⑨ノストラダムスの大予言 地獄編 1999年未知の超エルニーニョが地球を襲う
9作目は1994年4月に出版されました。
少しジャンルが変わり、ベストセラー「新書(一般・教養)」部門の1994年第10位にランクインしたのです。
タイトル通り「エルニーニョ」に関する内容でした。
⑩ノストラダムスの大予言 最終解答編 1999年 "恐怖の大王"の正体と最後の活路
シリーズ最終作として1998年7月に出版されました。
ベストセラー「新書・ノンフィクション」部門1998年第3位にランクインしました。
1999年に人類が滅亡しそうもないのでその理由が書かれた内容です。
フランスの片田舎にノストラダムスを研究しているグループがあり、ノストラダムス予言の究極の謎を知りたくて会いに行ったというものでした。
アルマゲドンが実話かどうかに関するQ&A
アルマゲドンが実話かどうかに関するQ&Aは以下のとおりです。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
①アルマゲドンで死んだ人は?
映画「アルマゲドン」では8名が亡くなっています。
- ハリー・スタンパー(ブルース・ウィルス)
- オスカー・チョイ(オーウェン・ウィルソン)
- マックス・レンナート(ケン・キャンベル)
- フレディ・ヌーナン(クラーク・ブローリー)
- グルーパー(グレイソン・マッコーチ)
- タッカー(アンソニー・ギデラ)
- ハルジー(グレッグ・コリンズ)
- デイビス(マーシャル・R・ティーグ)
主人公ハリーも含めて8名が亡くなってしまったのです。
⇩アルマゲドンで死んだ人については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
②アルマゲドンのあらすじをネタバレ!
ある日、地球への衝突コースを取る小惑星が発見されました。
もしも、テキサス州の大きさにも匹敵するその小惑星が地球に激突すれば、人類の破滅は免れません。
これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかありませんでした。
そしてその任務に選ばれたのは石油採掘のスペシャリストたち。
刻々と迫る滅亡へのカウントダウンの中、人類の運命を委ねられた14人の男たちは小惑星へと飛び立ったのです!
最大のネタバレは「最後には地球が救われること」です。
主人公のハリーが自ら犠牲になって起爆装置を作動させたことで、隕石は地球に衝突することはありませんでした。
そしてハリーが身代わりになってくれたおかげでAJは無事に地球に帰還し、ハリーの娘グレースと結婚式を挙げたのです。
是非作品を観てみてくださいね。
⇩アルマゲドンのあらすじは以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
アルマゲドンのあらすじは?5つの重要ポイントごとに徹底解説!
③映画「アルマゲドン」はひどい?
科学的に間違っているシーンが多いため、そういう意味ではひどいと言われています。
ただ、科学的な観点を一旦おいておいてストーリーだけに着目すると、感動的な名作だとも言えますよ。
実際、間違いだとわかっていても最後に泣いてしまう方が多くいる、そんな作品です。
⇩アルマゲドンがひどいことに関しては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
④アルマゲドンの意味は?
「アルマゲドン」とは「世界の終末的な善と悪の戦争」や「世界の破滅そのもの」を意味します。
新約聖書ヨハネの黙示録16章16節に記されたのが最初といわれています。
世界最終戦争、この世の破滅をもたらすほどの大規模な戦争という意味でも使われています。
⇩アルマゲドンの意味は以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
⑤アルマゲドンの音楽は?
映画「アルマゲドン」の音楽といえばエアロスミスが歌う「I Don't Want To Miss A Thing」が一番有名です。
主題歌、そしてエンディングにも使われており、映画とともに大ヒットしました。
⇩アルマゲドンの主題歌の意味は以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
⑥アルマゲドンの突っ込みどころは?
映画「アルマゲドン」には多くの突っ込みどころがあると言われています。
科学的な間違いが168か所あるといわれており、NASAの研修に間違い探しとして使われているほどです。
⑦アルマゲドンの隕石の大きさは?
映画「アルマゲドン」の中でテキサス州に匹敵する大きさの隕石という表現がされました。
テキサス州というと1,000kmを超えるサイズですので、かなり大きかったようですね。
アルマゲドンの元になったノストラダムスの大予言は「詩」だった?
そんなアルマゲドンの基になったといわれるノストラダムスの予言ですが、実は「詩」だということをご存じでしたか?
ノストラダムスは、予言をとてもわかりにくい詩で書いています。その中の1つを紹介します。
彼は月のすみっこに入ってきて
とらわれるところにそして未知の国に
緑の実はバラバラに並び
人はほめたたえ、そして恥ずかしがる
これがノストラダムスの予言の詩であり、このよくわからない内容が、人間がロケットを飛ばして月に着陸したことを予言した詩であると言われているのです。
このようにノストラダムスの大予言というのは非常に分かりにくい詩であり、解釈次第で予言が正しいか正しくないかが全く変わってきます。
映画「ノストラダムスの大予言」
映画「アルマゲドン」の元になったといわれる「ノストラダムスの大予言」ですが、そのままのタイトルで映画化もされているんです!
1974年8月3日に公開された特撮映画で、サブタイトルは「Catastrophe 1999」でした。
東宝映像と東宝映画によって製作され、配給は東宝でした。
ノストラダムス現象のおかげもあってか、1974年の邦画部門の興行収入第2位を記録したのです。
文部科学省の推薦映画でもあったというのですから、いかに当時の日本でブームになっていたのかがわかりますよね!
映画「ノストラダムスの大予言」あらすじをご紹介!
「ノストラダムスの大予言」のあらすじは以下の通りです。
環境学者である西山良玄は、企業や企業の肩を持つ警察の圧力に屈することなく公害の実態調査をする一方、代々西山家に伝わる『諸世紀』の研究をしていました。
西山家の『諸世紀』は、良玄の先祖である幕末期の蘭学者玄学、第二次世界大戦末期の哲学者玄哲を非業の死に追いやる原因となった不吉の書でしたが、良玄もまた先祖たちと同様に国を憂える良心から、彼らと似たような生き様を歩んでいたのでした。
そんなある日、娘・まり子の恋人の中川が帰国します。
まり子と中川の前で、父の西山良玄は「今の時代、先がどうなるかわからない。結婚しても子供は作るな」と残酷な忠告をしました。
数日後、夢の島で何らかの有害物が原因で巨大化したナメクジが大発生し、火炎放射器で退治されました。
日本各地では奇形児が増加する一方で、亜鉛鉱山周辺では特定の能力が異常に発達した子供が現れます。
中川の実家がある漁村が赤潮で全滅した夜、中川とまり子は互いに惹かれ、ついに小舟の上で結ばれたのでした。
良玄は、人類の行き過ぎた開発が人類を滅亡させるとして、必要以上の生産を止めるよう提言しますが、人々の興味は生活の向上や生産の増加に向いており、逆に「ヒューマニズムの崩壊」と批判される始末です。
国際会議も、発展途上国の人口増加が環境破壊に拍車をかけていると主張する先進国と、先進国の資源浪費が環境破壊の原因だと反論する発展途上国が対立して紛糾していました。
そんな中、太平洋上の海面が凍りつき、エジプトで雪が降るなどの異常気象が発生します。
さらに、成層圏に滞留した放射能がニューギニアに降り注いだとの知らせが届き、国際合同調査隊が派遣されることになりました。
良玄の研究所からも2人の部下が派遣されますが、合同調査隊は行方不明になり、良玄や中川らによる第2次合同調査隊が派遣されたのです。
そこで彼らが目の当たりにしたのは、放射能によって巨大化した動植物や、食人鬼となり襲いかかる原住民、そして洞窟の奥で生きる屍と化した第1次調査隊隊員の姿でした。
彼らに拳銃を向ける外国人隊員を制止する中川でしたが、「こうするほかに何ができますか?」と反論された良玄は、自ら自分の部下を射殺するしかなかったのです。
たび重なる天変地異に、良玄は国会で様々な人類滅亡のパターンを警告し地球の危機を力説、破滅への展望を展開していきました。
その凄惨な内容に衝撃を受けた内閣総理大臣は、政治家として大きな決断を迫られたのです。
続きはぜひ作品をご覧ください。
アルマゲドンが実際に起きたら?
もしアルマゲドンに出てきたような巨大隕石が地球に衝突しようとしていたら、研究チームは、これまで地球上で爆発したことのある最も威力の大きい核爆弾の10億倍の威力の爆弾が必要だと指摘しています。
つまり、1961年に旧ソ連が実験場で爆発させた「ビッグイワン(Big Ivan)の10億倍の爆弾を使わなければ地球は滅亡してしまうのです。
さらに小惑星の発見は、映画よりもずっと早期でなければなりません。
小惑星は地球から130億キロメートルの距離、つまり太陽系外で爆発させない限り、2つに分割した後に地球に衝突してしまうのです。
映画ではハッピーエンドでしたが、現実ではハリーの犠牲も虚しくAJもグレースも生き残れないということになりそうですね。
アルマゲドンに似た現実は多少存在する
映画「アルマゲドン」はフィクションですが、小惑星接近に関する研究は存在します。
例えば2013年2月にロシアのチェリャビンスク州において直径17mの隕石が落下しました。
この隕石は宇宙から秒速18kmで地球大気圏に突入し上空で大爆発を起こしたのです。
この規模の衝突であれば、大体100年に一度の頻度で起こるといわれています。
また、2029年4月13日に小惑星「アポフィス」が高度3万kmまで地球に接近すると予想されているのです!
2036年には最接近が予想されており、2029年の軌道の変化によっては地球に衝突する可能性があります。
映画「アルマゲドン」が実話にならないことを祈るばかりですね。
アルマゲドンが実話かどうかに関する評判や口コミは?
#全自分が号泣した映画
このタグ一生見ていられるわぁシリーズ
私はこれかなぁ…アルマゲドン以外実話だ
アルマゲドンは私が映画好きになるきっかけになった作品! pic.twitter.com/8wyMVy5IKD— 電り子(でりこ) (@deriko0421) April 10, 2023
「アルマゲドン」が実話かどうかに関するつぶやきを投稿している人もいます。
アルマゲドンは実話でないとわかりながらも、他の実話ベースの映画と同じように泣けると考えていますね!
「アルマゲドン」の惑星は破壊しないでよかった?
映画「アルマゲドン」ではハリーが犠牲となって隕石を破壊していましたが、現実になった場合はここまでしなくてもよいという見解があるんです!
「1秒あたり1センチ、右方向へ移動させれば、宇宙空間では摩擦がないため、小惑星は右方向へ移動し続ける。もし十分に早い段階で行えば、小惑星は地球に衝突せず、地球の前を通過させることもできるし、地球の後ろを通過するように速度を落とすこともできる」
これはアメリカの天体物理学者のニール・デグラス・タイソン博士の言葉です。
映画と現実では対処方法が全く違うことがよくわかりますね。
ハリーの死は映画ならではの演出だったんですね。
アルマゲドンが実話かどうかに関するまとめ
アルマゲドンが実話かどうかについて解説しました。
最後に簡単にまとめると、以下の通りです。
- 映画「アルマゲドン」はフィクション
- 元ネタは「ノストラダムスの大予言」
- 「ノストラダムスの大予言」は日本で大ブームとなった
- 現実でも小惑星の衝突の危機がある
- 惑星衝突の回避方法は映画と現実では全く違う
以上、アルマゲドンが実話かどうかかの解説でした。
これを機に「ノストラダムスの大予言」シリーズを読んだり観てみるのも面白いかもしれませんね!