アルマゲドンとハルマゲドンの違いを知りたいです。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では映画「アルマゲドン」と「ハルマゲドン」の違いについて解説しています。
記事の内容を見ていただくだけで映画「アルマゲドン」をもっと楽しめますよ。
一体どう違うんだろう。
アルマゲドンとハルマゲドンの違いは読み方のみ
アルマゲドンとハルマゲドンは同じ意味の言葉です。
「アルマゲドン」は英語で、「ハルマゲドン」はヘブライ語(イスラエルの公用語)です。
英語の「Armageddon」をヘブライ語で読むと「Harmageddon」になると言うわけです。
「ハルマゲドン」とは聖書の中に登場する言葉でもあり、メギドの丘という意味で、イスラエルの歴史上、何度も決戦が行われたパレスチナ中部の都市のことを指します。
そして聖書の中では「ハルマゲドン」とは世界を滅ぼすほどの戦いのことをいいます。
この「世界を滅ぼす」という意味合いで映画「アルマゲドン」のタイトルに使われたのです。
つまりオリジナルは「ハルマゲドン」で映画「アルマゲドン」はあとから有名になった言葉なのです。
イスラエルはサウジアラビアとエジプトとの間にある都市です。
ハルマゲドンとは?アルマゲドンとの違いを5つのポイントで徹底解説!
アルマゲドンとハルマゲドンの違いについて以下の項目ごとに解説します。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
①新約聖書に載っている言葉
ハルマゲドンとは古代ギリシャ語では「Harmagedōn」と表記され、新約聖書「ヨハネ黙示録」16章に出てきた言葉です。
世界の最後の日に起こる善と悪の最終決戦場として登場し、転じて、「世界の終わり」という意味で使われるようになりました。
②語源はメギドの丘
「ハルマゲドン」はヘブライ語でイスラエル北部にある実在する「メギドの丘」を意味する地名「テル・メギド」が語源です。
このテル・メギドが古代ギリシャ語でなまってヨハネ黙示録16章でハルマゲドンと記されました。
「ハル」が丘、「マゲドン」がメギドという意味で「ハルマゲドン」となります。
③ハルマゲドンの解釈
聖書によると「ハルマゲドン」は将来起きる世界最終戦争の地として使用されていますが、ここで語られる「終末」が必ずしも未来のこととは限らないという解釈もあるんです。
また実在するメギドの丘と関係するという説や、あくまで例えでしかないという説など様々な説が解釈が乱立しています。
④実際に「ハルマゲドン」が出てくる聖書の文章
「ハルマゲドン」という言葉が実際に出てくる聖書の文章を以下に紹介します。
三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した。
第七の者が、その鉢を空中に傾けた。
すると、大きな声が聖所の中から、御座から出て、「事はすでに成った」と言った。
すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激しい地震があった。
それは人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったようなもので、それほどに激しい地震であった。
大いなる都は三つに裂かれ、諸国民の町々は倒れた。
神は大いなるバビロンを思い起し、これに神の激しい怒りのぶどう酒の杯を与えられた。
島々はみな逃げ去り、山々は見えなくなった。
また一タラントの重さほどの大きな雹が、天から人々の上に降ってきた。
人々は、この雹の災害のゆえに神をのろった。その災害が、非常に大きかったからである。
これはヨハネ黙示録16章の21節までの文章です。
⑤ノストラダムスの大予言との関係
「ハルマゲドン」は1990年代に大ブームになった五島勉(ごと べん)の著書「ノストラダムスの大予言」の中に出てきました。
また、オウム真理教が「ハルマゲドンの到来」を主張し、1995年の地下鉄サリン事件以降ワイドショーでたびたび報じられました。
この連日の報道によって「ハルマゲドン」という言葉が多くの人々に広く知られることとなったのです。
五島勉(ごとう べん)さんは日本の作家です。
アルマゲドンとハルマゲドンの違いに関するQ&A
アルマゲドンとハルマゲドンの違いに関するQ&Aは以下のとおりです。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
①ハルマゲドンはいつ起こるの?
ハルマゲドンがいつ起こるかという具体的な日時は不明です。
聖書にも「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも、子も知らない、ただ父だけが知っておられる。」と書かれています。
父というのは神という意味なので、まさに神のみぞ知る、です。
②ハルマゲドンとラグナロクとは?
ハルマゲドンと同じような意味を持つ「ラグナロク」という言葉があります。
これはヨーロッパ神話における「終末の日」のことです。
もともとは「神々の(死と滅亡の)運命」という意味でしたが「新エッダ」の作者スノッリが「神々の黄昏」と誤訳したことでハルマゲドンと似た意味として広く知られることとなりました。
新エッダはアイスランド語で書かれたヨーロッパの神話や英雄伝説を記した本です。
③ハルマゲドンとエホバの関係は?
「ハルマゲドン」は宗教団体「エホバの証人」において特に強く信仰されています。
ハルマゲドンの戦いでエホバの神が勝利し、その後に残る「地上の楽園」でエホバの証人だけが永遠に生き残ると教えているのです。
エホバの証人はハルマゲドンによって「エホバ神の正しさが全人類に証明されること」を最も重要視しています。
「エホバ」は旧約聖書」の神名「ヤハウェ」を間違えて読んだ呼び名です。色々とややこしいですね。
④ハルマゲドンのその後は?
ハルマゲドンのその後は教派によって解釈が異なります。
ハルマゲドンは最後の審判と直接の関係はありませんが、キリスト信者にとっては天国に行く喜びの時を表しますが、信じていない者は地獄に落ちるとされているんです。
人によって解釈が異なるようです。
⑤アルマゲドンとは?
これまで解説してきた「ハルマゲドン」という言葉を映画のタイトルに使ったのが「アルマゲドン」です。
「世界が終わる」という聖書の中での言葉のイメージをそのまま用いて1998年に公開された映画で、日本で大ヒットしました。
聖書では世界最終戦争でしたが、映画の中では巨大な隕石が地球を滅ぼすという設定でした。
⑥アルマゲドンのあらすじは?
映画「アルマゲドン」は、テキサス州に匹敵するほどの小惑星の接近に際し、地球滅亡の危機を救うために立ち上がった14人の男たちの活躍を描いたSFヒューマンアドベンチャーです。
石油採掘作業員14名が宇宙へ飛び立ち、隕石を破壊して地球に戻りました。
しかし戻ったのは7名で、主人公は宇宙で死んでしまい、生き残った主人公の娘の婚約者が娘と結婚式を挙げるシーンで幕を閉じました。
⇩映画「アルマゲドン」のあらすじは以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
アルマゲドンのあらすじは?5つの重要ポイントごとに徹底解説!
⑦アルマゲドンの映画はひどいの?
科学的根拠のないシーンが多いため「ひどい」という評判も確かにあります。
ただストーリーとしては感動できるものですので、そちらに着目して楽しむこともできます。
科学的に間違っていると知っていても最後には泣いてしまう作品です。
⇩映画「アルマゲドン」がひどいことに関しては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
ハルマゲドンの戦いについて解説!
ここでは「ハルマゲドンの戦い」についてご紹介します。
聖書においてハルマゲドンの戦いとは「世界中の政府と神との間の最終戦争」だと記されています。
神の統治に従うことを拒んだ人間たちによる支配は、ハルマゲドンの戦いにおいて終わるとされているのです。
ハルマゲドンではイエスキリストが天の軍勢たちを率いて、神の敵たちと戦います。
この戦いはメギドの丘だけに留まらず、地球全体に及ぶと考えられています。
最終的には人間全員が死ぬわけではなく、神に従わない人間社会が滅びるという意味で「世の終わり」が来ると言われています。
映画「ハルマゲドン」とは?
「ハルマゲドン」というタイトルの映画もあるんです。
この作品も世界が危機を迎えるという設定は同じですが、映画「アルマゲドン」とは違って最後には地球が滅亡してしまいます。
低予算であるため映像に迫力がなくストーリーにも面白味がない、とあまり評判は良くないようですね。
映画「ハルマゲドン」の長さ
映画「ハルマゲドン」は1時間30分の作品です。
残念ながら各種動画配信サービスでは観られないようですが、DVDが出ていますので、気になる方は是非ご覧ください。
映画「アルマゲドン」との違いに注目しながら鑑賞するのも面白いかもしれませんね。
ハルマゲドンが実際に起きたら
ハルマゲドンが実際に起きてしまったら、皆さんはどうしますか?
映画「アルマゲドン」では隕石の衝突でしたが、ハルマゲドンとなると世界最終戦争ということになります。
地球規模で起こる、神と人間の争いと聞くとかなり大変なことになりそうですよね。
神側につくと生き延びることができるという説を信じるとするならば、人間同士での殺し合いが始まる可能性もあります。
隕石の衝突より残酷な展開となりそうです。
今の人間社会が滅びればいいという願いを持った人にとっては、ハルマゲドンの訪れは待ち遠しいことなのかもしれませんね。
ボードゲーム「ハルマゲドン」
「ハルマゲドン」はボードゲームにもなっているんです!
ボードゲームの「ハルマゲドン」は、荒廃した世界を舞台に、侵略者から街を守りながら装備を集め人を増やして発展させていくことが目的のゲームです。
3人~4人で遊ぶことができるので、仲間内で映画「アルマゲドン」や「ハルマゲドン」を鑑賞した後に楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
ハルマゲドンに関する口コミは?
この世に天国を作ろうとする人と死んでから天国にいこうとする人がいるんだな。どっちが好きか。死んでから天国にいこうとする人の一部はハルマゲドンが来ないと天国にいけないと思い込んでるから厄介なんだよな。
— RicaTakashima🌈AnitomoCon,July 20, NYC JpVillage (@RicaTakashima) June 30, 2024
「ハルマゲドン」に関するつぶやきを投稿している人もいます。
ハルマゲドンが来ないと天国に行けないと思いこんでいる人がいるから厄介だと、ハルマゲドンを信じている人たちのめんどくささをぼやいているようですね。
映画「エンド・オブ・ハルマゲドン」
「ハルマゲドン」というキーワードがタイトルに入った映画は他にもあります。
それが「エンド・オブ・ハルマゲドン」です。
この作品は、悪魔ルシファーをDNA操作で復活させようとするカルト集団が出現し、その陰謀を食い止めようとする大天使ミカエルらの活躍を描くいた、チェコ・スロバキアで生まれたホラーファンタジーです。
2022年に開催されたブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で世界初公開されました。
日本ではアマゾンプライムビデオなどの動画配信サービスで鑑賞可能ですので、気になる方は是非観てみてはいかがでしょうか?
アルマゲドンとハルマゲドンの違いまとめ
アルマゲドンとハルマゲドンの違いについて解説しました。
最後に簡単にまとめると、以下の通りです。
- 言葉としては「ハルマゲドン」がオリジナル
- 「ハルマゲドン」は聖書に出てくる言葉
- 「ハルマゲドン」は世界最終戦争を意味し「アルマゲドン」は隕石による地球の危機を表現した映画
- 「ハルマゲドン」や「エンド・オブハルマゲドン」という映画作品もある
- 「ハルマゲドン」はボードゲームにもなっている
以上、アルマゲドンとハルマゲドンの違いでした。
これを機に映画やボードゲームなどのハルマゲドンシリーズを制覇してみてはいかがでしょうか?