アルマゲドンとディープインパクトの違いについて知りたいです。
どっちがおすすめな映画でしょうか?
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では映画「アルマゲドン」と「ディープインパクト」の違いについて解説しています。
記事の内容を見ていただくだけでどっちが自分に合った映画か分かりますよ。
どんな違いがあるんだろう。
アルマゲドンとディープインパクトの違いは方向性
映画「アルマゲドン」と「ディープインパクト」は同時期に公開された作品です。
さらに、近い将来に隕石が地球に衝突するという設定も同じでしたので、ストーリーもかなり似ていると言われています。
しかし大きな違いは、その隕石に対する人間たちの取り組み方です。
「アルマゲドン」は隕石の衝突を阻止しようとする人間たちを描いた物語ですが、「ディープインパクト」はその衝突による滅びを受け入れようとしている物語なんです。
設定は似ていても、方向性が全く違いますよね!
隕石への対応が180度違ったんですね。
アルマゲドンとディープインパクトの違いを5つ解説!
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
方向性 | 派手な映像で魅せる | ヒューマンドラマ |
監督 | 男性 | 女性 |
世間の評価 | 低い | 高い |
ストーリーの分かりやすさ | シンプル | 複雑 |
展開 | ハラハラ ドキドキ | ジーン 感動 |
アルマゲドンとディープインパクトの違いについて以下の項目ごとに解説します。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
①派手な映像作品かヒューマンドラマか
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
方向性 | 派手な映像で魅せる | ヒューマンドラマ |
「アルマゲドン」は冒頭からいきなりニューヨークの大災害を派手なVFX(派手な視覚効果)で見せつけるなど、ダイナミックな映像表現に終始しています。
それに対し「ディープ・インパクト」はヒューマンドラマとしての側面を強調し、個々の登場人物の心の中をじっくり描いているんです。
②男性監督か女性監督か?
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
監督 | 男性 | 女性 |
同じテーマでも内容が派手なSFかヒューマンドラマかにはっきり分かれたのは、監督の性別も影響していたようです。
「アルマゲドン」の監督はマイケル・ベイさん(男性)。
一方の「ディープ・インパクト」の監督はミミ・レダーさん(女性)。
男気あふれる「アルマゲドン」に対して、登場人物の心理を細かく描いた繊細な「ディープ・インパクト」。
男女の視点の差がはっきりとわかりますよね!
③公開当時の世間の評価
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
世間の評価 | 低い | 高い |
同時期に公開され同じテーマ設定でありながら、その方向性や描き方が全く異なった2つの作品。
公開当時の評価も大きく分かれたのです!
「アルマゲドン」はその派手さから、興行収入的には成功したものの、その内容は褒められることはほとんどありませんでした。
それどころか第19回ゴールデンラズベリー賞において
- 最低作品賞
- 最低監督賞
- 最低脚本
など計7部門にノミネートされてしまったのです。
さらに
- ブルース・ウィルスが「最低男優賞」
- ベン・アフレックとリブ・タイラーが「最低スクリーン・カップル賞」
を獲得するという不名誉な記録を打ち立ててしまいました。
これに対して「ディープ・インパクト」は興行的には地味な結果となりましたが、作品自体の評価は高かったのです。
④ストーリー進行のわかりやすさ
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
ストーリーの分かりやすさ | シンプル | 複雑 |
また、両作品にはストーリー進行において大きな違いがあります。
「アルマゲドン」ではブルース・ウィルスが演じる主人公のハリーが全体を通して登場し一貫性のあるストーリーとなっています。
これに対し「ディープ・インパクト」では複数のドラマが同時進行しているのです。
「アルマゲドン」では主に父親と娘の関係性を描いていましたが、「ディープ・インパクト」では
- ロケットに乗り込むパイロット
- 女性記者と父親
- 主人公とその家族
など、それぞれのエピソードがバラバラに描かれました。
これによって「アルマゲドン」のほうが登場人物に対する感情移入もしやすかったこともあり、全体としてまとまりのあるわかりやすいストーリーとして多くの観客に受け入れられたのでしょう。
派手な映像も相まって「スケールの大きな感動作品を観た!」という印象を与えたことで興行的にも成功を収めたのだと考えられますね。
⑤ハラハラさせるかジーンとさせるか
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
展開 | ハラハラ ドキドキ | ジーン 感動 |
「アルマゲドン」は基本的にスピーディーかつ派手な展開で観客をハラハラさせる作品です。
これに対して「ディープ・インパクト」は地球滅亡という危機に対して人間がどういう心理状態に陥るのかについて、かなり焦点をあてているんです。
「アルマゲドン」は巨大な隕石が地球にぶつからずに済んでめでたしめでたし、というハッピーエンドでとてもわかりやすいストーリーですが「ディープ・インパクト」はより複雑で重厚な内容といえるでしょう。
ディープ・インパクトでは
- 長年不仲だった親子が絆を取り戻す
- 人類を救うために犠牲になろうとする宇宙飛行士とその家族
- 恋人を救うためにあえて危険を冒す主人公の青年
などが描かれます。
ひとつひとつのエピソードがキャラクターの内面に迫り、「生きる」ということの重みを観客にじっくりと考えさせる内容なんです。
ディープ・インパクトはメジャーヒットとはいきませんでしたが、観た人の心には深く残る作品であることは間違いありません。
アルマゲドンとディープ・インパクトの違いに関するQ&A
アルマゲドンとディープインパクトの違いに関するQ&Aは以下のとおりです。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
①アルマゲドンとディープインパクトはなぜ似てる?
ハリウッドでは「今観客にウケる映画は何か」を常にリサーチするスタッフがいて、タイムリーなトピックがあれば「即座にそのネタを使ったストーリーを複数の脚本家に書かせる」というシステムを取っているからです。
当時はたまたまディザスター・ムービーがヒットしており、また「天体」に対する関心が高まっていた時期でもあったため、偶然同じアイデアを元にして別々の映画会社が製作を始めたそうです。
②ディープインパクトの続編は?
公式の続編はありませんが、ケーブルテレビの映画専門チャンネル向けに作られたTV映画として「アルマゲドン2022」という作品はあります。
他にも「ディープ・インパクト セカンドクライシス」や「ディープ・インパクト2024」などもあります。
しかしどれもヒット作にあやかってつくられたB級映画という位置づけのようですね。
③ディープ・インパクトの津波とは?
作品の中で小彗星が地球に落下するシーンがあります。
その際に1000メートルにも及ぶ高さの津波が都市を次々に飲み込んでいくという描写がありました。
そんな津波がやってきたしまったら確かに人類滅亡を受け入れるしかないのかもしれませんね。
④ディープ・インパクトの主題歌は?
主題歌は「A Distant Discovery」という曲です。
作ったのはあの「タイタニック」の楽曲を手掛けたジェームズ・ホーナーさんです。
ディープ・インパクトのサウンドトラックアルバムの第1曲目に収録されています。
⑤ディープ・インパクトの女の子は?
作品の前半で、財務長官の娘としてヨットのシーンで少しだけ出演した女の子がいるんです。
この女の子はハンナ・ワーンツが演じるする「ホリー・リッテンハウス」という役柄でした。
実は監督ミミ・レダーの娘なんです!
⑥ディープ・インパクトのシェルターに入れなかった人はどうなったの?
作品中に、人々が避難するための大小のシェルターが出てきました。
大きい方のシェルターは破壊されて飛散したので小さい方だけ残りました。
隕石がニューヨーク沿岸の沖合に落ちたため、沿岸から離れた高台に逃げた人や内陸の都市は被害を避けられ無事でした。
沿岸部は津波で壊滅的な被害が出たようですが、人類が滅亡する規模の被害は避けられたのです。
⑦ディープ・インパクトのサラは?
地球に接近する彗星を発見したリオという登場人物のガールフレンドがサラでした。
あらかじめシェルターへの避難権を得ていたリオは、サラとサラの家族たちもシェルターに避難させるために結婚しました。
しかし避難直前に、サラの家族はシェルターに入れないことが発覚し、サラはリオより両親を選びシェルター避難を諦めたのでした。
⑧ディープ・インパクトの大統領役は誰ですか?
作品中に出てくるトム・ベック大統領を演じたのはモーガン・フリーマンです。
ほかにも多くの作品で大統領役を演じている名俳優ですね。
ディープ・インパクトのあらすじを紹介!
物語は、天文部に所属する高校生、リオ・ビーダーマンは天体観測中に彗星を発見したところから始まります。
その情報を天文台のウルフ博士に伝え、彗星が地球に衝突するとの結果を弾き出し、博士は情報を持って移動しましたが交通事故で亡くなってしまいました。
1年後、テレビ局に勤めキャスターを目指しているジェニーは、元財務局長官の突然の辞職の理由が「エリー」という女性との不倫スキャンダルだと読んで取材をしていました。
「エリー」に関して嗅ぎつけられたと思った政府はジェニーを連行、アメリカ大統領トム・ベックのもとに通すと、大統領は2日後に行う緊急会見に好待遇で出席させる事を条件に、それまでスクープを伏せて欲しいと要求します。
2日後その緊急会見にて「ウルフ=ビーダーマン彗星」が1年後に地球に衝突する事と、衝突回避のための「メサイア計画」が発表されました。
エリーとは女性の名前ではなく「E.L.E.」(Extinction-Level Eventつまり絶滅級の事象)のことだったのです。
会見の特別席に出席した事もありジェニーは社内のライバル、ベスを出し抜いてメサイア計画の報道キャスターに抜擢されました。
「メサイア計画」とは、アメリカとロシアの合同作戦で、宇宙船メサイア号で彗星に乗り込み、核爆弾で彗星を破壊する計画です。
その搭乗クルーにはかつてアポロ計画に参加し時の人となった有名ベテランパイロット、フィッシュもいました。
他の若いクルー達からは「NASAがPRのために起用した過去の人」とやっかまれていましたが、一同は作戦通りメサイアで彗星に乗り込みます。
過酷な状況下で死傷者を出しながらも核爆弾を埋め込み爆発させることには成功しました。
しかし彗星は大きな破片の「ウルフ」と小さな破片の「ビーダーマン」の二つに分裂しただけで、軌道を逸らすには至らず、なおも地球へと進み続けていたのです。
さらに爆発の衝撃でメサイアは地上との通信も途絶してしまいました。
政府はメサイア計画の失敗を伝えるとともに、戒厳令、第2作戦となる核ミサイルでの迎撃による「タイタン作戦」、そしてその失敗に備えて各国が「ノアの方舟」となる地下居住施設をすでに建設していることを公表しました。
アメリカは100万人収容可能な巨大な地下施設をミズーリ州内の洞窟に建設していましたが、つまり国民の大半は見捨てられたも同然だったのです。
彗星発見者として予め家族と共にシェルターへの避難権を与えられたリオは、ガールフレンドのサラと結婚すればサラとその家族も一緒に避難所に入れると聞きつけサラと結婚します。
しかしいざ軍の送迎バスに乗り込む際に、サラだけは避難権を得ていたものの、その家族は対象外となっていた事が判明し、サラは両親と離れられないとして残ってしまいました。
しかしリオも地下シェルターの入り口まで来た所でやはりサラを置いてはいけないと、避難権利を捨て両親と別れ引き返して行くのでした。
一方、政府の計らいで避難者に選ばれたジェニーでしたが、避難権の抽選対象は50歳未満との規定により対象外となっていた母が自殺してしまいます。
ジェニーは母を捨てて若い女性と再婚した父を許せませんでした。
しかし核ミサイルタイタンの作戦も失敗に終わり、避難権を持たない人々は彗星の衝突を待つばかりとなった中、家族の絆を思い出したジェニーは避難権をベスに譲ると、家族にとっての思い出のビーチに向かいます。
そして同じ思いを持ってそこに居た父と再会し、和解を選ぶのでした。
そして先行していた小彗星が地球に落下します。
1000メートルにも及ぶ高さの津波が都市を次々に飲み込んでいきました。
バイクでサラと合流したリオは、サラの両親からサラとその妹である赤ん坊を託されると、津波から逃げるために山を駆け上がりました。
一方、地球に近づいた事で通信が復旧したメサイアは、フィッシュ指導のもと残された核弾頭で大彗星だけでも破壊する事をNASAに告げると、家族との最後の交信を交わし大彗星に突入していきます。
小彗星による津波をギリギリでかわす事に成功したリオとサラが空を見上げると、そこにはメサイアが破壊した大彗星の破片が光の流星シャワーとなって降り注いでいました。
甚大な被害を出しながらも、生き残った人々は人類の再建を誓うのでした。
ディープ・インパクトとアルマゲドンの興行収入
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
興行収入(日本) | 135億円 | 81億円 |
興行収入(世界) | 865億円 | 565億円 |
映画「ディープ・インパクト」は日本での興行収入は81億円で「アルマゲドン」は135億円でした。
1998年のアメリカ国内興行収入は 「ディープ・インパクト」が8位 「アルマゲドン」が2位だったようです。
世界興行収入は 「ディープ・インパクト」約3億5千万ドル 「アルマゲドン」 は約5億5千万ドルでした。
興行的にはやはり「アルマゲドン」の方が成功したといえますね。
ディープインパクトの元ネタ
ディープインパクトはそもそもは、アーサー・C・クラークの「神の鉄槌」とエドウィン・バルマー&フィリップ・ウイリーの「地球最後の日」を原作として構想された作品です。
しかし、どうやら作っている間に、ほとんど映画オリジナルのストーリーになってしまったらしく、両作品とも原作としてのクレジットはありません。
ディープインパクトがノミネートした不名誉な賞
実はディープインパクトもアルマゲドンと同じく不名誉な賞にノミネートしてしまいました。
それが第21回スティンカーズ最悪映画賞です。
最悪な総収益1億ドル以上の作品の脚本部門と、最悪の助演女優部門にティア・レオーニがノミネートしてしまったんです。
制作費もアルマゲドンの半額程度だったことから「チープ・インパクト」という呼び方もあるそうです。
ただ、完全に受賞してしまった「アルマゲドン」と違って「ディープ・インパクト」はノミネートレベルでしたのでまだマシだったのかもしれませんね。
アルマゲドンとディープインパクトの長さに違いはある?
映画「ディープ・インパクト」は長さは122分です。
「アルマゲドン」は2時間30分の長さなので、少し短く感じるかもしれませんね。
アルマゲドンとディープインパクトの違いに関する口コミは?
アルマゲドンとディープインパクト
どっちがどっちだっけってなる pic.twitter.com/q9pLhRhyi7— はむち💙🎮❤毎日配信‼1日複数回行動‼元気に活動中‼ (@V_hamuchi) June 24, 2024
「アルマゲドン」と「ディープインパクト」の違いに関するつぶやきを投稿している人もいます。
やはりテーマが似ているのでどっちがどっちだったかわからなくなって混同してしまっているようですね。
ディープインパクトを手掛けた2人の脚本家
ディープインパクトには2人の脚本家、ブルース・ジョエル・ルービンとマイケル・トルキンが関わっています。
ルービンはそれまで「ゴースト/ニューヨークの幻」や「マイライフ」といった愛や生と死を描いた作品を手掛けてきました。
またトルキンは「ザ・プレイヤー」といった多くの登場人物を効果的に描写する作品が得意です。
この2人の脚本家が携わったことによって「ディープ・インパクト」はたくさんの登場人物が織りなすヒューマンドラマとして完成したと言えます。
脚本家の持ち味が存分に出た形なんですね!
アルマゲドンとディープインパクトの違いまとめ
比較項目 | アルマゲドン | ディープインパクト |
---|---|---|
地球滅亡を | 阻止する | 受け入れる |
方向性 | 派手なSF | ヒューマンドラマ |
監督 | 男性 | 女性 |
世間の評価 | 低い | 高い |
ストーリーの分かりやすさ | シンプル | 複雑 |
展開 | ハラハラ ドキドキ | ジーン 感動 |
アルマゲドンとディープインパクトの違いについて解説しました。
最後に簡単にまとめると、以下の通りです。
- 地球滅亡を阻止するか受け入れるかの違いがある
- 監督の性別が違う
- 興行的に成功したかどうかの違い
- 派手なSFかヒューマンドラマか
- 一般的には両作品の違いが分かる人は少ない
以上、アルマゲドンとディープインパクトの違いについての解説でした。
「アルマゲドン」と「ディープインパクト」の違いを感じながら観てみるのはいかがでしょうか?